自由・経済・科学・合理主義

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遠方防御ー権利を守るときの基本戦略

 最近、表現の自由に関して自主規制を行うことで国家による規制を避けよう、という意見を見かけたがこれは愚策であろう。

 自主規制によって規制を免れよう、というのはこちらが譲歩することによって相手も譲歩してくれる、という性善説な価値観を前提にしているが、規制を仕掛けてくる相手がそのような価値観を持つとは限らないし、持つと考えるべきではない。規制を仕掛けてくる時点でその存在を抹消する意思があると考えるべきである。

 また、自主規制をしていたのでは規制されているのとかわらず、本末転倒である。

 表現の自由であれなんであれ、権利を守るときは要求を拡大し遠方に防衛ラインを引くべきである。そうすればいくらか譲歩が必要になったとしても重要な権利は守りやすくなる。

 一方で要求の拡大には敵を増やしすぎないように注意が必要である。単純に考えて、権利を巡る戦いは、無関心グループ、規制派グループ、反規制派グループの3グループに分けられる。

 要求の拡大の際には規制派グループに遠慮する必要はないが、無関心グループには注意を払い、無関心グループから規制派グループへと転向するような要求にはならないようにするべきである。