自由・経済・科学・合理主義

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期待とやる気

 社会科学の実験で、算数の出来ない子供に”君はどうしてそんなに算数が出来るのか”と尋ねたら、算数が出来るようになったという話がある。

 この話を聞いたときは、そうなのか、と思うだけで”なぜそうなるのか?”というのは考えなかったが、最近これの何故?の解釈が個人的な経験から得た。

 これは学習性無力感の逆ではないのか。つまり、算数が出来ないと思っていたから算数をしても無駄と考えて勉強しない。そこで”算数が出来る”という認識を与えたことで、それまで勉強をしても勉強が出来るようにならない、と考えたことが逆転し、勉強をすれば勉強を出来るようになるという認識になり、結果、勉強するようになり勉強が出来るようになったのではないか。

 

 この解釈は実験の結果の背景として正しいものであるのかはどうあれ、大体の人間はやっても成果で出ないと思ってるものをやろうとはしないだろう。(これは単純に悪いことではなく、無駄な努力を回避する効果がある)

 逆にいえば、人間が何かをするには成果が出ることへの期待が必要ということになる。何かをやらせたければ、その期待を削ぐようなことはするべきではないだろう。何かをしたければ、根拠を得られるのなら良いが根拠がないのであれば信じるのが第一であろう。